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・Sound Around 004


シリーズ第4弾は荒木優光。

多彩な出演者と劇場空間をフルに活かしたパフォーマンスで「音-音楽」の境界を探る

音楽を軸とし、ジャンルや固定観念にとらわれない表現活動を行うアーティストによるパフォーマンスシリーズの第4弾。
今回メインアーティストを務めるのは、聴くことの創造性をユーモラスに追求し、パフォーマンスやインスタレーションなどの多岐にわたる作品を発表している荒木優光です。音に関する体験や環境に着目し、音楽と結びつけることで文脈の再考を促してきた荒木が、その原点に立ち返り、多彩な出演者と劇場空間をフルに活かした新作パフォーマンスを発表します。わたしたちを取り巻く音の総体について、身近な視点から分解・観察することでみえてくる「音-音楽」の境界をともに漂うプログラムです。

テーマ|げんし
原始 自然のまま、未発達、未開発、おおもと、はじめ
原子 最小の微粒子 アトム 事物を構成する微小存在
幻視 実際にはないものがあたかもあるように見えること

空き地は開かれる
空き地に家を建てるとなれば、その作業が始まる。工務店や建築士、大工さんなどがわらわらと来ることになる。そこで、家を建てることを全員が忘れたらどうなるだろうか、と想像してみたい。持ってきた資材はある。工具はある。防音シートもある。腕利きの大工さんも職人さんもいる。謎の図面もある。程なくして建築士や工務店の担当者も車でやってきて、ヘルメット被って、やはり空き地で全部忘れた。その時の、顔、佇まい、それぞれの立ち位置。ヘルメットとは。もちろん、帰ることもできる。でも、気になると思う。何故我々はここに来ているのか。帰らずに、その宙吊りにされた状態で「何か忘れてる気がするけど、思い出せず」に静かにもがき続けたい。電動ノコギリで木材を切り、立ててみたり、接合してみたり、転がしたり、時には数人でやってみたり。足場を組んで高い所で寝転んだり、工具を飾ってみたり、ただ電動ノコギリを回して皆で見たり、火花を楽しんだり…。そういった状態を、何だと言えようか。この、家になりそうな気配ムンムンで、家になり得そうにない、でも奇跡的に家になるかもしれない、ここへ、まずは行きたい。そうして当て所なく、狭間のような時空間で生じる音響・サウンドスケープは、我々にどのような幻視をもたらすのだろうか。

                                                                            

開催日時・会場

2024年6月29日(土)~ 6月30日(日)

29日(土)17:00開演
30日(日)15:00開演※
※託児サービスあり

会場:ノースホール

https://rohmtheatrekyoto.jp/event/120058/





・Bandcamp Open

https://masamitsuaraki.bandcamp.com





RECENT|PAST

Paradise Lost(2023)

SPA of Narratives/声と語りの浴場

城崎国際アートセンターの企画「SPA of Narrative 声と語りの浴場」にて、『Paradise Lost』を上演します。
2年前にこのアートセンターでの初めてのアーティストレジデンスで『思弁的マンネリ解消プロジェクト:トーキングヘッズ(仮タイトル)』を2週間で創作しました。『Paradise Lost』はこのレジデンス作品のコンセプトを引き継ぎ、そこへ要素を付け足し改変した作品です。

"Paradise Lost" will be performed at Kinosaki International Art Center's "SPA of Narrative: Bathhouse of Voices and Narratives" project.
Two years ago, during the first artist residency at Kinosaki International Art Center, we created "Shiben-teki Mannerism Release Project: Talking Heads (tentative title)" in a two-week period."Paradise Lost" takes over the concept of this residency work and adds elements and modifications to it. 

http://kiac.jp/event/2375/

http://kiac.jp/event/2334/



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